Medicom Park

マイページ
  1. PHCグループ
  2. [ウィーメックス]メディコムパークTOP
  3. 最新コンテンツ
  4. 医療テック記事一覧
  5. 電子カルテ×音声入力活用シーンを紹介!4つの選定ポイントも解説

電子カルテ 医師 事務長 2026.06.15 公開

Twitter Facebook

電子カルテ×音声入力活用シーンを紹介!4つの選定ポイントも解説

電子カルテへの音声入力の導入を検討するなかで、「実際にどのような場面で使えるのか」「注意点は何か」と気になっている医師やスタッフの方は多いのではないでしょうか。音声入力は、カルテ記載の負担を軽減しながら患者さんへの対応品質を高められる手段のひとつです。本記事では、電子カルテに使える音声入力の概要から活用シーンや選び方のポイントなど、負担軽減につながる情報を整理して解説します。導入を検討する際の判断材料としてお役立てください。

※本内容は公開日時点の情報です

#機器選定ポイント #業務効率化 #紙カルテの電子化 #システム入替

目次

電子カルテの音声入力とは?仕組みと現状

電子カルテへの音声入力とは、医師や患者さんが診察中に話した内容を音声認識技術でテキストに変換し、カルテへ反映する仕組みです。近年はAI技術の発展により認識精度が向上し、医療用語への対応も進んでいます。

電子カルテ×音声入力活用シーンを紹介!4つの選定ポイントも解説

基本的な流れは以下のとおりです。

  • カルテ記載者や患者さんがマイクに向かって話した内容を音声認識エンジンがリアルタイムで解析
  • 解析した音声をテキストデータへ変換
  • 変換されたテキストがSOAP形式などに整理され、電子カルテへ反映

事前に声の登録をせずともすぐに使い始められる製品や、医療辞書を搭載し「BP(血圧)」「Rp.(処方)」のような略語を正しく変換する製品など、操作に不安がある場合でも導入しやすい環境が整ってきています。認識精度は年々向上しており、丁寧に発話すれば高い認識率を期待できます。

ただし、早口や不明瞭な発音では何度もやり直すことになるでしょう。とくに、周囲の雑音が多い環境では誤変換が発生しやすくなるため、マイクの選定や設置場所の工夫も求められます。

音声入力の具体的な活用シーン

電子カルテへの音声入力は、幅広い場面で活用されています。導入後の運用イメージの参考として、院内と院外それぞれの活用シーンを紹介します。

院内での活用

外来診療では、医師が患者さんと対話した内容をそのままカルテに反映できるため、入力作業と診療を同時に進行できます。

そのほか、以下のような活用シーンも挙げられます。

  • 有床施設:看護師が病棟での観察内容をメモとして残す際に活用
  • 整形外科:理学療法士がリハビリ中に患者さんの状態を記録

いずれも処置の直後に記録を残せるため、記憶が新鮮なうちに正確な内容を記載できる点がメリットです。

院外での活用例

訪問診療では、患者宅や介護施設でケアしながら、実施した内容や所見を音声で記録できます。スマートフォンやタブレットに対応したシステムを使えば、移動中にカルテの下書きができる運用も可能です。帰院後にまとめて入力する必要がなくなり、転記ミスや入力漏れの防止につながります。

音声入力で得られるメリット

電子カルテへの音声入力は入力時間の短縮だけでなく、診療の質にも良い影響を与えます。導入によって期待できる2つのメリットを紹介します。

カルテ入力の時間が短縮できる

音声入力はキーボード入力よりも速くテキストを作成できるため、カルテ作成にかかる時間を短縮できます。看護師や理学療法士がケア後やリハビリ後に時間を見つけて記載していた作業も、処置中に入力できるようになり、残業時間の削減につながった事例もあります。医療DXを体現した参考例といえるでしょう。

人手が限られた体制でも診療の質を落とさない運用を組みやすい点は、開業医にとって実感しやすいメリットのひとつです。

接遇の改善が見込める

音声入力を活用すると、医師はパソコン画面ではなく患者さんの方を向いて診察を進められます。キーボード操作に気をとられず患者さんと目をあわせてコミュニケーションを取れるため、患者満足度の向上が期待できます。電子カルテ利用で生じうる「先生がパソコンばかり見ている」といった不満を解消する手段としても有効です。

導入前に知っておきたい注意点

音声入力にはメリットがある反面、導入前に把握しておきたい注意点もあります。運用開始後に想定される2つの課題を解説します。

音声認識の変換精度は入力者の確認が必要

音声認識の精度は向上していますが、100%の認識率を保証するものではありません。同音異義語の誤変換や、早口による認識ミスの可能性は一定程度起こりうるものです。

最終的には医師による内容確認と修正作業が欠かせませんが、ゼロからキーボードで入力するよりも負担は軽減できるでしょう。音声入力で8割程度の下書きを作成し、残りを手入力で調整するなど現実的な運用設計が求められます。

プライバシーへの十分な配慮が必要

診察中の会話がそのままカルテに反映されるため、患者さんへの事前説明と理解が必要です。録音の目的がカルテ作成に限定される点や、データは適切に管理される点を丁寧に伝える必要があります。

録音に抵抗感を示される患者さんには音声入力を使用せず手入力で対応するなど、柔軟な運用ルールを整備しましょう。

あらためて確認しておきたいカルテ記載の基本

音声入力を活用する前提として、カルテに記載すべき情報が漏れなく、かつわかりやすくまとまっていることが医療情報として求められます。音声を用いてスムーズに記載を進めるためにも、記載の基本をおさえておきましょう。

代表的な記載方法として「SOAP形式」があります。SOAPとは、Subjective(主観的情報)・Objective(客観的情報)・Assessment(評価)・Plan(計画)の頭文字をとった、患者さんの状態を論理的に整理できる記載方法の1つです。

記載方法の詳細やSOAPの記載例を解説した記事も用意しているため、参考になさってください。

音声入力システムを選ぶ際の4つのポイント

音声入力システムは複数のメーカーから提供されており、機能や特徴もさまざまです。自院に合った製品を選ぶために、確認しておきたいポイントを4つ紹介します。

1.音声認識の精度

医療用語や略語をどの程度正確に認識できるかは、まず確認しておきたいポイントです。導入実績や認識精度に関するデータをメーカーから提供してもらい、可能であればデモ環境で実際に自分の手で試してみると、比較すべき経験値が貯められます。

2.電子カルテとの連携

現在運用している電子カルテとの連携実績があるかは、院内システム全体の最適化につながるポイントです。連携がスムーズでなければ音声入力で作成したテキストをカルテに反映するまでに手間がかかり、かえって二度手間になる可能性があるためです。

実績とあわせて、連携に必要な費用についてもメーカーにより考え方はさまざまなため、見積りを取得しましょう。なお、見積書は項目が多く煩雑に感じるかもしれません。見るべきポイントを解説したセミナーも用意しているため、取得時の参考としてご活用ください。

見積書のポイント解説セミナーを視聴する(無料)

3.操作性

日々の診療で使用するシステムであるため、迷わず操作できるかは複数の目でチェックしましょう。一般的な操作の流れは、以下のとおりです。

  • 入力したいカルテ欄を選択
  • マイクボタンや音声入力開始コマンドを押す
  • 診察内容を話す
  • 認識結果を確認・修正してカルテに確定

一連の操作がシンプルであれば、導入後の定着もスムーズです。なお、初期設定時にはマイクのアクセス許可や使用言語の選択が必要な場合もあるため、導入前にメーカーのマニュアルやサポートで手順を確認しておくと安心です。

繰り返し使う表現を定型フレーズとして登録できる製品もあり、入力効率をさらに高められます。操作面や運用全般に不安がある場合は、導入時の研修やトラブル発生時のサポート体制が充実しているかも選定基準に含めましょう。

4.セキュリティ対策

診療内容を扱うシステムであるため、セキュリティ対策は欠かせません。録音データの暗号化やアクセス制限の設定が信用に足るかどうかを確認しましょう。また、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に沿った運用が可能かどうかも選定基準に含むべきです。

セキュリティ面に不安を感じている方は、現在のシステム環境を診断できるサービスの活用も対策に挙げられます。詳しくは「サイバーセキュリティ レポートサービス」をご覧ください。

出典:厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第6.0版(令和5年5月)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000516275_00006.html

音声入力以外のカルテ記載負担軽減方法

電子カルテ入力の負担を軽減する方法は、音声入力以外にもあります。代表的な方法として、医療クラーク(医師事務作業補助者)の活用が挙げられます。医療クラークは、医師の指示のもとで電子カルテの代行入力や診断書・紹介状の作成補助を担当する職種です。

厚生労働省の調査では、医師の業務負担軽減策として、42.6%の医療機関が「医師事務作業補助者の外来への配置」が効果的と回答しており、「医師の増員」(32.9%)を上回る結果も見られました。

音声入力以外のカルテ記載負担軽減方法
出典:厚生労働省「令和2年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(令和2年度調査)の報告案についてP279図表2-344 特に医師の負担軽減効果がある取組(3つまで)」(https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000768017.pdf

医療クラークの導入により、医師は診察に集中できる環境が整い、診療スピードの改善や患者満足度の向上につながります。ただし、クラークの育成には一定の時間とコストがかかるため、人材確保や教育体制の整備を含めた検討が必要です。

クラーク導入の具体的な進め方や運用イメージは以下のセミナーで詳しく解説しているため、参考になさってください。

クラーク運用セミナーを視聴する(無料)

機能アップデートを続ける電子カルテのご紹介

音声入力を最大限に活かすには、日々のカルテ入力全体がスムーズに動く電子カルテの選定が前提となります。算定漏れの防止やオンライン資格確認への対応など、診療基盤としての機能が整っていてこそ、音声入力の効果が実感しやすくなるためです。

ウィーメックスが提供する完全クラウド型電子カルテ「Medicom クラウドカルテ」は、リリース以降継続的な機能アップデートを重ねている製品です。スピーディーなカルテ入力や算定・会計漏れ防止機能など、クリニック運営の効率化に直結する機能を標準搭載しています。

完全クラウド型のため初期費用をおさえやすく、シンプルなUI設計により操作習得の負担も軽減できます。

製品の詳細や最新の機能アップデート情報は、製品ページからご確認いただけます。導入事例もあわせて参考になさってください。

「Medicom クラウドカルテ」の製品ページを見に行く

「Medicom クラウドカルテ」の導入事例を見に行く

まとめ|自院の状況にあった負担軽減策を

電子カルテへの音声入力は、入力時間の短縮と患者対応の質向上を両立できる手段です。導入にあたっては認識精度やセキュリティ対策、既存システムとの連携をチェックしましょう。

なお、音声入力以外にも医療クラークの活用など負担軽減の選択肢は1つではないため、自院の状況に合った方法はどれなのか、検討されてみてはいかがでしょうか。

著者情報

武田 直也 様

フリーランスWebライター。18年間、医療事務として合計3つの医療機関に従事。診療報酬をはじめ、診療情報管理士の資格を活かしたカルテ監査やDPCデータ分析、クリニカルパスなどの医療情報利活用に精通している。

  • メディコムのオンラインデモメディコムのオンラインデモ

医療テック記事一覧へ


イベント・セミナーEVENT&SEMINAR

お役立ち資料ダウンロード